オープンしたての大阪中之島美術館に行ってきました。
当面、日時予約制なんですが、思い立ったが吉日と、当日に思い立って。
週末でまずまずの人出だったけど、無事に当日券を買えました。
開館記念の展示「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―」が開催中。
お目当ての《祭りのよそおい》(島成園 作)のほか、下の《屋上運動》(前田藤四郎 作)という版画が気に入りました。
(写真:『美術手帖』より引用)
筋骨たくましい女性?たちが謎の服装とポーズで‥。ううむ、ワケがわからん。
船場ビルディングの屋上らしいです。
下の絵は、題が《オミクロン》というのです。
タイムリーすぎる。
何とも感想の持ちようのない絵だと思ったんですが、その名前ゆえに記憶に残ります。
未来は未知であるとか、現状を静観するとか…そんな感じですかね。無地のキャンパスに何を描くこともできる。明るいのと暗い方に分かれていっているようにも見える。どうしてもウイルスと関連づけて観てしまいますが、描かれたのは1960年です。
そもそも「オミクロン」ってどういう語源なんだっけ?と思ってぐぐったところ(アルファ株、ベータ株、デルタ株あたりはなんとなく理解していた気がするんですが)
オミクロンもギリシャ文字を順番にあてがったということのようでした。私が知らなかっただけで、カッパ(Κ)株とかいうのもあった。
しかしまぁ、絵のベースの色はおだやかで明るい。未来は未知ですが、オミクロンはあまねく世界に広がり、パンデミックはまもなく終了するのだろう。と思いました。
美術館の外観は「黒い箱」という感じでしたが、堂島川ぞいの遊歩道やお隣りの関電ビル、国立国際美術館とも歩行者デッキで結ばれていて、歩行者にとってアクセスしやすいのはいいです。
「美術館が壁のように立ちふさがり、人の流れが遮断されてしまうのは中之島にとっていいことではない」「(歩行者デッキで)場所と場所をつなげていく」ということを設計者が語っていまして、なるほどこのことか(これが設計コンペの勝因やな)‥と、勝手に思いましたです。
美術館の1階と2階が、無料で出入りできるスペースになっているのもいいな。ボーっとくつろげる公共空間って、大事だなー。
↑ 確か建物の4階
写真撮影可の作品もけっこうありました。
ロートレックのポスター、意外に大きかった。
ロビーにある立体作品(ひとつ上の写真)と、ちょっとポーズが似ている?
マグリットの作品。