ときどき日記

 絵や音楽、ワークショップの感想など

切り絵を見た


うめだ阪急の9階に染織の展示を見に行ったら、こんな展示もやっていました。


この作品、よかったです。
小牧美穂という人の切り絵。

よく見ると、ひとがたがいっぱい流れてるんですが‥ 


作品キャプションによると、
《けがれの行方》
六月に行われる『なごしのはらえ』ではらわれた、私たちの無数の穢れは
一体何処へ行くのだろう、と何時も思っています。初夏の花々に見送られて、
宇宙の果てに吸いこまれて行ってしまうのか…そう想像して切りました。


印刷とか画面で見るのじゃなく、切り絵だから、足を止めて見入ってしまうんだろうな。
紙の切り口がみえて、ちゃんと、物がある、という感じがする。


作品キャプション
   ↓
《消滅する2人》
あまりに大きな影響を受けた人と別れを告げると、自分迄崩壊し消えて行く様な気がする…
いや、確かにそうだと思った印象を切り絵にしました。
花は消えて行く双方への手向けです。


この絵はポスターでも使われています。でもやっぱり、切り絵で見ると全然ちがう。

切り口からみえる紙の質感とか、作者の創造への意志とか・・